セミナーレポート

2009年間総括レポート 【オーナー編】

昨年度も年間100回以上の講習ご依頼をいただきました。
私に多くのフレッシュな現場情報と感動を与えてくださり、改めまして御礼を申し上げます。

昨年関わらせていただいたサロンは、厳しいこの時代に飲み込まれることも無く、大幅に実績を伸ばしたという報告が上がってきています。
お蔭様で私も落ち着いてお正月を過ごすことが出来ました。
せっかく穏やかにいただいたお休みなので、ここで昨年度の総括をしてみたいと思います。

<オーナー編>
私は多くの経営者が「グランドデザイン」を持たずして経営をされていることに驚きを隠せません。
将来どのようになることを目的に現在を生きるのか?展望なくして現在の決断にベストの選択が出来るはずはありません。

経営者の仕事をたった一つだけ上げよ!
と言うならば、それは「決断」です。
それも、不完全な情報や不安定な状況の中での「決断」です。
そういう仕事をする中で、
将来どのようになるかをはっきりと決めておかずにどうして「決断」が出来るのだろうか?
将来設計の無い「決断」は、
厳しい言い方ですが、 「勘」と言わざるを得ません。

丁寧に表現するならば、「長年の経験に基づいた勘」と言えます。
もちろん経営者自身が構築してきた歴史の延長線上にある決断なので、長年の経験則に基づいた勘というのもあながち捨てたものではありません。
それはよく理解しているつもりです。

しかし、時代や自分や環境も、常に変化しているのです。
この変化と言う、「変数」を加味して「勘」を働かせることが出来ている経営者はどれだけいるのでしょうか?私の経験上、時代変化の変数を正しく読みきれずに勘を働かせ、誤った方向へ決断を連鎖させていくケースは少なくありません。

原因は老化やマンネリ、更に家庭不和が多大な影響を与えていると考えられます。
上記の理由の中に家庭不和をあげたのは、人間社会のベースとも言える家庭がボロボロになると、どうやら人間は破壊的なアクションを起こしてしまう傾向にあることが分かったからです。

老化やマンネリは、時代変化についていけてない証ですから言うまでも無く誤った決断をしてしまうでしょう。こういった状況に陥った経営者は、自分の好みの情報だけを収集し、選択肢を無くしていく傾向があります。

多くの選択肢の中から決断するという形ではなく、
「これしかない」と言うように、自分を追い込んでいった挙句の決断ですから、誰も止めることが出来ません。

フラットな状態での情報収集は非常に大切ですが、脳をクローズして好みの情報だけを収集すると屁理屈のような論法が出来上がり、周りのものはついていくことが出来ません。 また、偏った考えに大きな影響を及ぼされてしまうと言う点では、助言者(メンターや霊能者)によって全てを決定する経営者なども見かけるのですが、それは助言者に言われたからそうするということだけでなく、自分自身の中で根拠のある決断に置き換わる努力をたくさんしていただきたいものです。

仮にうまくいかなかった時でも、自分がそうしたくてやったことだから仕方が無い・・・と無条件に思えなければそれは「決断」ではありません。ありがたいアドバイスをくれる助言者を大切にする意味でも、各自が責任ある決断をして欲しいと思います。

さて、「決定」こそ経営者の仕事であると改めて理解を深めたところで、「グランドデザイン」の話に戻ります。私は「経営者」というのは、単純に「職務」であり、部下が勤める最高位のポストであるという認識を持っています。社長とは経営を指揮する最高責任者であって、本当のところ所有者がすべき職務ではないといった認識です。

では、我々創業者はいったい何なのか?
これが「グランドデザイン」の第一歩です。
私たち創業者は、会社の所有者・オーナーです。
オーナーは、「ビジョン」を作るのが職務です。

オーナーが生み出したビジョンを達成するためには、「人・金・物」が必要不可欠です。
これらを集め、ビジョンからずれないように監督するのがオーナーの職務です。
オーナーが大きなビジョンを持てば、それを実現するために沢山のお金・沢山の人材・沢山の物が必要です。そこには、チャンスや雇用や安定や仲間が生まれ、そのサービスによってお客様にはメリットが生じます。

「無」から「有」を作りだすことこそオーナーの職務です。「無」から「有」=ビジョンです。
「グランドデザイン」は、オーナーが人金物をどのくらい必要とし、最大級の結果が出たときに何を生ませようとしているのか?
この設計図を指すのだと私は考えています。
従って、グランドデザインが無い会社=方向性が定まっていない会社・目標が決まっていない会社とも言えます。

「目の前にいるお客様を心から愛し必死になって尽くす・・・」無論こういうことも絶対に大事な目標です。
ですが、これらは局地的な視点で見た「虫の目」による目標です。
オーナーには「鳥の目」の視点が必要です。
物事を全体的に大きく捉えて方向性を決めていく必要があるのです。
すでに消滅してしまった「ポケベル」というサービスがありましたが、
「虫の目」視点ではまだまだサービス向上の余地はあったでしょう。
しかし「鳥の目」視点では、すでに終わってしまったサービスだと即座に分かります。

オーナーが「鳥の目」視点で戦略や戦術を組み、成功の時期や規模や道筋を見据えていれば、あとはスタッフが「虫の目」視点でお客様の幸福のためにどれだけ尽くすか?・・・が成功や成功の速度・レベルを決めることになります。

オーナーとスタッフの役割分担とはこういうことだと考えて見ると、
「自ら先頭に立ち、勝つか負けるか分からない戦場に根性だけで戦いを挑ませる指揮官」と、「上空から戦況を見極めた上で絶対に勝てるような作戦を指揮し、勝てるエリアから全力を尽くさせる指揮官」との違いを見るかのようです。

私は多くのオーナーに対し下記のメッセージを贈ります。
参加してくれたスタッフや関係者、そして来店してくださるお客様、陰で支えてくれる家族、見えない多くの恩人、そして居場所を提供してくれる社会に対し出来うる最高の恩返しをするために・・・
現場を離れる時間を設け、鳥の目視点で全体のグランドデザインを作り出す作業を始めていただきたいと思います。

手始めに、もっともうまくいった時に会社はどれほど良くなれるか?という視点から思う存分作ってみてはどうかと提案します。その結果、描かれたオーナービジョンの限界が・・・現時点での会社の限界です。

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